永らく愛用してきた黒モバが、ついに崩壊しました。
半年ぐらい前から、ヒンジの部分にヒビが入り、補修しながら使い続けたものの、徐々にヒビは拡大。ついに先日バキッと割れ、蓋が外れてしまいました(^^;)。
液晶と本体をつなぐ配線は切れていないので、かろうじて首の皮一枚つながった状態で作動しますが、もうまともに使える状態ではありません。
そこで、下記の手順で修理しました。
- 本体のメモリをカードにバックアップする。
- 本体を分解（※注）し、蓋を外す。
- 電池や電池カバー類をすべて外す。
- 底の５本のねじを外す。
- キーボード上部のカバーを外す。
- 液晶と本体を結ぶフラットケーブルのコネクターを外す。
- ヒンジ部のネジを外す。
- ヒンジ部の横長バーを外す。
- ヒンジ金具と蓋との間のネジを締め直す。
私の場合、このネジがゆるんで外れてしまっており、ガタが来て、蓋の支点部分に無理な力がかかって、割れてしまったようです。
- 破片と蓋をエポキシ系接着剤で固定する。
ただ、接合部に接着剤を盛っただけでは、わずかな力でまたとれてしまいます。そこで、0.5mm厚の真鍮板で裏打ちをすることにします。
- 真鍮板を適当な大きさに切り出し、裏側をサンドペーパーでよく磨いて、蓋の背面部のカーブに合わせて曲げる。
- モバの蓋の表面は、シリコンゴムのようなものでコーティングされており、そのままでは接着剤を受け付けないので、裏打ちする部分だけ、カッターでコーティングを削ぎ落とし、サンドペーパーで磨く。
- エポキシ系接着剤で、破片を貼り合わせて真鍮板で裏打ちする。
- エポキシは５分程度で硬化するが、実用強度に達するには24時間かかる。ゴムバンドで固定して、丸一日おく。
- 元通り組み立てる。
(1)の逆を行います。
その際、蓋を仮組みして、蓋の開閉の際に裏打ちした真鍮板と本体が当たるようなら、本体の方をカッターで削り、開閉に支障がないようにしておきます。
- リストア
電池を入れて起動。カードから本体にメモリをリストア。
結果はうまくいきました(^_^)。（上図写真）
ガタが来た段階で分解してネジを締め直すという心がけが大切ですね。何事も日頃のメンテがしっかりしていないと駄目なようです(^^;)。
これで黒モバ君は現役復帰です。
原因も対策もわかったから、安心して２１世紀に持っていけます(^_^)。
※注：分解に際しては、FNECMC編纂『MS-DOS版 Mobile Gear バイブル』がとても参考になりました。
（Ｗｅｂ上ではもののけ工房等にもあります。）
mail to 檀上 慎二
